今日の作陽定食は「カレーライスと野菜サラダ」。
たくさんの人数分を大きな鍋で作ったカレーって、家庭のカレーとはまた違うおいしさがありますよね。「やっぱり食堂のカレーっておいしいよね」「僕ら寮生は月曜日の晩ごはんカレーライスですけど」などと生徒の声。いずれにせよみんな大好き大絶賛!
食堂のおばちゃまの愛情が入っているからおいしいんでしょうね。
さてさて、忘れてはならない名脇役。これがないと物足りない。
カレーには不可欠! 福神漬けについて調べてみました。
決して主役ではありませんが、カレーライスの脇にそっと添えられた福神漬けにはしっかりとした存在感があります。しかし、この福神漬け、そもそも何が漬かっているのか、なんで「福神漬け」なんていうネーミングになったのか、ちゃんと知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
福神漬けが初めて作られたのは1877年(明治10年)ごろ。江戸時代初期に開業し、現在でも営業している上野の漬け物店「酒悦」の15代目店主・野田清右衛門が発案したとされています。材料は、大根、なす、かぶ、うり、しそ、れんこん、なた豆という大きな豆の7種類。これらの野菜をしょうゆとみりんをベースにしたタレに漬け込んだものです。この味つけは、なんと10年もの試行錯誤の末に完成したとか。
「福神漬け」の名付け親は当時の流行作家の梅亭金鵞(ばいてい・きんが)。7種類の野菜を漬けていることと、「酒悦」が上野・不忍池の近くに七福神の弁天様が祀られていることから名付けられたということです。
また、「あまりに美味しいために他におかずがいらず、自然と節約ができてお金が貯まる。縁起がよくて、まるで福の神も一緒に漬けているようだ」と評判になったことから、福神漬けと呼ばれるようになったともいわれています。
福神漬けがカレーライスに添えられるようになったのは大正時代。日本郵船の欧州航路客船の一等船客に出されるカレーライスと一緒に出されたのが始まりで、それからこの食べ方が広く普及したそうです。カレーライスと福神漬け、最初に思いついた人を思わず褒め称えたくなる黄金の組み合わせですよね。
脇役に光を当てることができる人、全体を把握してみんなに気遣いができる人、それに気付くことのできる人に、私はなりたい。
と思いながら、今日からは「福神漬け」を食べることに決めました。
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